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女性の脚

水虫は、白癬菌という真菌による感染によってかかる皮膚病の一種です。真菌とはカビのことで、できてしまうとかゆくて痛みもあります。そして、一度かかるとなかなか治りにくく、治ったとしても再発しやすいので、根気よく直していかなければなりません。また、感染症の一種でもあるので、人にうつす可能性もあります。

ただ、適切な治療と予防策を取っていけば対処することは可能です。白癬菌の生態と、いろいろなカビが繁殖する条件やそれがもとで起きる病気などを知っておき、清潔にする意識を持って健康な毎日を送れるようにしましょう。

水虫の感染しやすい時期や環境は

水虫の感染しやすい時期、環境について確認しておきましょう。最も感染しがちな時期は春から夏にかけてです。春から夏にかけては気温が上がり、日本国内では現在は北国のごく一部を除いてほとんどの地域で蒸し暑くなります。暑さによる影響としては、靴や衣服を着ていると蒸れてしまいがちな点が挙げられます。

水虫の原因である白癬菌は、圧倒的に高温多湿の環境を好みます。特に梅雨の時期から夏にかけては、靴や靴下が蒸れやすくなる季節でもあります。そうしたじめじめとした条件が重なると繁殖しやすいのです。逆に、秋が深まるころから冬においては、白癬菌は活動的ではなくなります。もしもこうしたカビに心当たりがあるのならば、冬の乾燥しやすい季節が治すチャンスと、とらえてケアすると取り組みやすいでしょう。

こうした病気になりやすい人の中には、家族などの同居人と共用のスリッパを使用して、知らずに感染していたというケースが挙げられます。公共の場では、プールや銭湯などの風呂場の脱衣所を歩いているときでも感染することもあるため、気をつけなければなりません。

スポーツや格闘技をしている人の場合は、ほかの人と接触することが、頭にできる水虫の原因になります。そのほか、猫などのペットに触れることでも、感染する可能性があるので要注意です。

白癬菌が繁殖しやすい人の状態としては、体温が高めで汗っかきであるときや、靴の中の湿度が高く、すぐ蒸れてしまうような高温多湿状態にある場合、同じ靴を履きっぱなしで洗っていないときなどが該当します。

白癬菌をうつされた状態でやってはいけないことは、水虫を放置してしまうことです。水虫は繁殖しやすい環境ではどんどん広がっていき、足全体などに広がることで治りにくくするばかりでなく、そのままだと周りの人にもうつしてしまうことがあります。そうなると、社会的な信用を失ってしまうことにもなりかねません。

症状については軽いために軽視されがちではありますが、白癬菌の感染は処置を間違えるとかなり深刻なことになることもありますので、医師から指示された治し方を徹底するようにしましょう。また、日頃から予防策を講じることも一つの対処方法です。

水虫がどうやって感染するかですが、その原因となる白癬菌は皮膚の角質層に寄生することで発生します。ただ一口に水虫といっても、三種類のタイプがあります。一つ目が趾間びらん型で、足の指と指の間、特に薬指と小指の間にできやすく、最も多いタイプです。このタイプでは、むずがゆい感じを伴います。皮がだんだん剥けてきて、びらんしたような場所は赤くなって痛々しくみえます。二つ目が、小水疱型でありこの場合は土踏まず、足のふちの一部などに赤みを伴う小さな水ぶくれができるのが特徴です。そして、もう一つが角質増殖型であり足底全体、特にかかとの部分の角質が厚くなることで、表面に細かい粉状のものがみられるのが特徴的です。爪に感染する爪白癬というのも水虫の一種です。

どのパターンでカビが患部にうつってしまったとしても、治すにあたっては皮膚科の診察のもとで行うのが確実です。症状を市販薬で治そうとする人も多くいますが、中には紛らわしい皮膚の病気もあるため、白癬菌以外の病気が隠れている可能性もないとはいえません。ですから、まずは医療機関へ出向きそこで相談するようにしましょう。

最も良い方法は、医師の処方のもとで、薬を利用することです。問診のときには、正直に報告して、状況に応じた対策や予防法を取れるようにしておきましょう。

水虫の治し方

水虫の治療は、長期間にわたることが多いので、とにかく根気強く治していく、という意識を持っておくことから始めましょう。

通常、治すにあたっては薬物療法を行うのが一般的です。塗り薬が主流ですが、今は内服薬も出てきています。では、水虫を塗り薬でどうやって治すのかですが、塗り薬や内服薬には、カビを退治してくれる成分が配合されており、これらは抗真菌薬と呼ばれています。

抗真菌薬でどうやって治すのかですが、まず外用薬については真菌の細胞膜などに作用することで、その構造や機能などを障害することで抗真菌作用をあらわします。今までの外用薬は、1日に数回塗らなければなりませんでした。しかし、最近では1日に1回で済むものも増えてきています。かゆみを抑制するのにはこの方法が最適です。

外用薬にはいくつかのタイプがあります。
まず軟膏タイプは、低刺激であることから、ほとんどの病変に使用することが可能な点がメリットです。びらんや、じくじくとした部分にも使えます。デメリットとしては、べたつきがあるため使用感はあまりよくない、という点があります。

クリームタイプのものは、使いやすいという評判の声が大きいです。ただ、こちらもマイナスポイントがあり、主に乾燥している病変に使用されることが多いのですが、びらんや、じくじくとした部分には使用できません。またこちらは、刺激があり気になる人も多いようなので、避けておいたほうが良いでしょう。

液タイプのものは、クリームタイプと同様に使用感が良いことが特徴ですが、こちらもクリームタイプと同じく刺激が強いため、主に乾燥病変に使用されます。内服薬が合わないなどの理由がある場合には、こちらのタイプを使用することが多いです。

内服薬は、症状を体の内側からアプローチをかけて治していくという考え方をもとに開発されました。塗り薬との併用が可能なことがメリットです。爪白癬と呼ばれる爪にできるタイプのものは、外用薬が届きにくいので飲み薬で治していくのが一般的です。治るまでにはかなり時間がかかりますが、適切に飲んでいれば数カ月で改善が見込めます。効き目が長く、患部に留まることも利点です。

作用するメカニズムに関してですが、口から摂取して胃や腸に入った薬の成分は、主に小腸から吸収されます。そこから門脈、肝臓、心臓をめぐり最終的には体中に張り巡らされている血管を通って患部に到達するという仕組みです。

血管が分布しているところであれば、どこへでも薬を届けることが可能です。爪には血管がありませんが、爪をつくっている部分には血管があり、そこから薬の有効成分が爪に浸透するため、効果を期待できます。

市販薬を使って治そうとする人も、比較的多いようです。ただ、市販薬は病院での処方と比べるとデメリットもあります。それは、成分が白癬菌に効く成分だけでなく、かゆみを抑える成分であるクロタミトン、ジブカインなどが配合されていることが多く、そのため、病院で処方される薬と比較すると、かぶれる頻度が高いのです。この点が気になる人は、病院での処方されるほうが向いているといえるでしょう。

爪にできているタイプの場合は、パルス療法で治すことも多いです。パルス療法は、1回200㎎を1日2回、1週間連続服用し、その後3週間休薬することを1クールとします。これを3クール繰り返す方法で、休薬しても薬の効果は続いているため改善が見込めるのです。

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